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【インタビュー】スコット・イアン(アンスラックス)

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「新作はとにかくメタルなアルバムに仕上がっているぜ(笑)。速くてヘヴィな曲がたくさんあって、アンスラックスらしいのばかりだ!」--スコット・イアン

ニュー・ボーカリスト、ダン・ネルソンを迎え、2008年8月15日に一夜限りの川崎クラブチッタ公演を行なったアンスラクッス。前回の日本公演はジョーイ・ベラドナ(vo)、ダン・スピッツ(g)を擁した再結成ラインナップで、『狂気のスラッシュ感染』(1985年)、『アマング・ザ・リヴィング』(1987年)など初期作を中心とした怒濤のオールドスクール・スラッシュを聴かせてくれた。

今回は若き力みなぎるダンの加入もあり、キャリアを総括するようにさまざまな時期のナンバーをプレイ。ラストにはパンテラの「ニュー・レベル」のカバーも披露し、会場を埋め尽くしたスラッシャーたちを狂喜させた。

現在バンドは新作のレコーディングを間近に控えているということで、ライブ当日、宿泊先のホテルにおもむき、中心人物であるスコット・イアン(Scott Ian)にニュー・アルバムについての話を聞いてみた。ギター・マガジン2008年10月号にはライブ機材に加え、巻頭特集“メタリカ”では、「ギタリストが語るメタリカの磁力」としてスコットのコメントを掲載している。合わせてチェック!

インタビュー:ギター・マガジン編集部
通訳:染谷和美 翻訳:守屋智博 写真:野田雅之


--今回は韓国でのフェスティバル出演の一環としての日本公演なんですよね?

そう。たった2回のショーだから、ツアーと呼べるものではないよね。東京でひと晩と韓国のフェスに1日出るだけで、それが終わってしまったらまたすぐにアメリカに戻っちまうからさ。


--川崎公演だけなので、関西やそのほかの地域のファンが残念がっていますよ。

韓国のフェスが先に決まっていて、せっかくだからその前後にどこかほかのアジアの国を回れたらいいなと考えていたんだ。今はまだ新譜が出たわけではないから、大がかりなツアーとはいかなくって、結局日本でプレイできるようにと周りの人間が組んでくれ実現した一夜限りの公演なんだよね。だからきちっとアルバムが出るまでジャパン・ツアーはおあずけだね。


--今回持ってきたギターを教えて下さい。

ギターは3本のみ。すべてワッシュバーンのシグネイチャー・モデルで、“スコット・イアンといえばコレ”というMURDER WEAPONと、最近のライブで披露となったVシェイプが2本だ。


--MURDER WEAPONは市販モデルと同じスペックなんですか?

そうだね。このモデルは2種類存在していて、アメリカ製の高価な上位機種と、中級クラスの廉価版として韓国製のエントリー・モデルがある。後者のギターもサウンドがいいから、長期のツアーではエントリー・モデルを使うことも多いよ。


--3本の使い分けは?

チューニングが2種類あって、全弦半音下げと、6弦だけさらに一音下げたのが基本だ。演奏する曲によってはたまにレギュラーから6弦だけを1音下げて使う場合もある。


--MURDER WEAPONとVシェイプではどのようなサウンドの違いがありますか?

そいつはいい質問だ。俺はまだVシェイプをそんなに使い込んでいるわけじゃなく、数えるくらいのショーでしかプレイしていない。だからこのモデルに関してはまだ熟知しているというわけじゃないんだ。9月にスタジオでレコーディングを始める頃には、それらの違いや俺の中での位置づけが明確になってくると思う。だからその質問はその時にもう一回聞いてくれ(笑)。まぁ今言える感想といえば、VはMURDER WEAPONにはないブライトさがあって、Vシェイプ特有のミッドレンジが感じられる。MURDER WEAPONのほうはロー・エンドがゴリっと強く出ているかな。


--前回の来日(ラウド・パーク06)など再結成ラインナップでのツアーは非常に大きな反応で迎えられたわけですが、その後、今の布陣にチェンジしたのは、最初から考えていたプランだったんですか?

再結成ツアーは期間限定のもので、そのままずっとやっていくつもりはなかったし、アルバム制作を同じ面子でやろうとも思ってはいなかった。あくまでも古い曲をライブでワイワイしながらプレイするためで、それが終わったらバンドの態勢を整えてアルバムを出す予定だった。ラウド・パークで来た時には、次の日本公演はジョン・ブッシュが復帰しているか、ほかの誰かが歌っていると感じていたからな。


--新ボーカリスト、ダン・ネルソン加入の理由は?

アイツのグレイトな歌声がアンスラックスにマッチしているということかな。アイツは俺らのアルバムのすべてを歌うことができるし、曲を書くこともできる。バンドが新たな次元に進むためのアイディアも持っている。音楽に対する姿勢がアンスラックスに合っていたんだよ。それはジョン・ブッシュやジョーイ・ベラドナに感じていたことと同じなんだ。


--現在制作中の新作は、いつ頃からスタートさせていたんですか?

ラウド・パーク直後の、アメリカに戻ってすぐに曲作りが始まったんじゃなかったかな。チャーリー(ベナンテ/ds)とフランク(ベロ/b)と3人で始めたんだと思う。まだ作業しなけりゃならないのが4〜5曲あるけど、曲自体はもう完成間近にある。来月には作業が再開できるから、残り数週間で作曲は完了するだろう。アルバムには14曲収録されることになるはずで、10月の2週目からは録音に取りかかれるはずだな。


--新曲はどのような感じですか?

とにかくメタルな作品に仕上がっているぜ(笑)。速くてヘヴィな曲がたくさんあって、アンスラックスらしいのばかりだ! 今夜の公演でも1〜2曲披露したいと思っている。


--タイトルが決まっているものなどありますか?

「Fight them till you can't」、「Vampires」、「The Giant」、「Revolution Screams」、「Crawl」……ほかにも仮タイトルだけど「Bleed」ってのもある。まぁまだ完全に決まっているわけじゃなくて、歌詞も書いている最中だから。アイディアはまだあるんだけど、確定していると言えないものもけっこう多いんだ。


--なるほど、タイトルを聞くといよいよ新譜が楽しみになりますね。では最後に、アンスラックス・ソングをプレイしようとしている日本のギタリストへ、演奏のポイントをアドバイスしてもらえますか?

ハハハ、そんなのわからねぇや。難しいことはしようとするな(笑)。シンプルに楽しくやってくれよ。俺はいつだったそうして楽しんでるんだからな!


[アンスラックス紹介ページ - ビクターエンタテインメント]

[アンスラックス] 公式サイト(英語)

[ワッシュバーン] 公式サイト(英語)