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著者たちの語らい--野村大輔&加茂フミヨシ(2)
加茂:野村さんというと『ギターが上手くなる理由 ヘタな理由』が有名ですが、これすっごい売れてるんですよね。
野村:ありがとうございます。
加茂:これって、ものすごい情報量多いですよね。これは、どういうところにこだわりを持って作っているの?
野村:最初、編集部から話をもらったときに、タイトルがいくつか書いてある紙を見せてもらったんです。で、「野村さんどれやります?」って。そのとき、このタイトルがすっごい引っかかったのよ。なんだこれ?と思って。こんなタイトル今までの本にないじゃない? それでこれに決めたんです。タイトル先行だったんですよ。
加茂:この本、「~ができない」っていうことからスタートするんですよね。
野村:そうそう、まず何ができてないか。それを把握して、で、どうしたらいいか?って。
加茂:野村さん自身も練習していく中で、そういう悩みも持ってた?
野村:いやー、僕は悩みがすっごい多かったんですよ。いまだに悩んでますよ。
加茂:そうなの?
野村:うん、どうやったらいいんだろうな?とか、角度ちょっと違うんじゃないだろうか?とか。そんなことばっかり。けっこう遠回りしてるんですよ、実際。
加茂:この本って譜例も多いよね。作るのイヤになりませんでした?
野村:これ、大変でしたー(笑)。
加茂:僕には絶対ムリ!(笑)
野村:最近のリットーミュージックさんの教則本、譜例が多い傾向ですよねぇ。いつのまにかこんなに……宮脇俊郎さんなんか300超えだし。あれ廃人になるよね(笑)。
加茂:これやってるとき、何考えてるの?
野村:いや、もう廃人になりそうな状態で……。
加茂:ああ、そういえばこの間も廃人気味な時期が……(編注:加茂氏、野村氏ともにほぼ同時に新刊制作の作業があった)
野村:ああ、そうそう、お互い廃人気味でしたね(笑)。飯食っててもお互いボーッとしてて。
加茂:そうそう。
野村:僕、うなされてたましたもん、ホント。寝てて、「譜例はFAXで送りますぅぅぅ~」とかうわ言を言うようになっちゃって(笑)
加茂:(爆笑)
野村:四六時中譜例のこと考えてたんですよ。だって、そうそう簡単には出てこないですもん(笑)。それに、『ギターが上手くなる理由 ヘタな理由』のときは、楽曲じゃなくて、弱点を克服するためのフレーズでしょ? それが大変でしたね。
加茂:文章はどうやって書くの?
野村:編集者がある程度文字量を指定してくれてて、「このへん何文字で」って。
加茂:それにキッチリ書くのって大変じゃない?
野村:僕ね、最初にバーッと自分の書きたいことを書いてしまうわけ。で、それがオーバーしてた場合は自分でどんどんカットしていくんです。
加茂:それを全部の解説記事にしているわけ?
野村:そうです。
加茂:ってことは、ずいぶん消してるものもあるってこと?
野村:そうですね、さらに編集部のほうで削られることもあるし。ま、そうすると一番伝えたくて濃い部分だけが残るんですよ!
加茂:いやー、僕、それも耐えられないー! 僕はまず、たとえば100文字だったら、まず「あああああああ」って100文字分打つわけ。で、それをジーッと見て、見続けて、まず100文字を頭に入れるの。僕、自分が書いたもの1文字でも削ると悲しくなっちゃうから、だめなの。だから、その100文字分をきっちり書く。150字を100文字にするとか、できないですね。
野村:じゃあほとんどリライトはなし?
加茂:うん、ほとんどない。
野村:真逆だねぇ。
加茂:全然違うね。年も近いし誕生日も一緒なのに(笑)。でも、本の方向性は一緒なんだよね。
野村:そうそう、基本は一緒なんですよね。
加茂:野村さんはアコギの本もいっぱい出してるでしょ。エレキとアコギでバランスとってやってる人って、あまりいないよね。
野村:普段の仕事がけっこうそうだからかな。エレキとアコギの両方持ってきて言われるケースが多くて。だからどっちにも対応できるように。
加茂:アコギの練習とエレキの練習って分けてるの? 僕は違うものだと思ってるんだけど。
野村:僕は変わらないです、弾き方も。もちろんタッチはちょっと違いますけど。
加茂:ひとつの練習で両方やってるって感じ?
野村:そうそう。エレキ練習してても、そのままアコギでも弾けるフレーズだし。ま、アコギの場合はフィンガーピッキングもあるけど。お互いリンクしてる感じかな。
加茂:じゃあ教則本とDVDの違いっていうのは、どう考えてます?
野村:やっぱり本でしか得られない情報ってあるじゃないですか、文章を読むことで理解するというか。絵とか図とか。DVDは動いている絵だから、映像で見るものと、文章で見るものは、内容が違うと思うんですよね。だからDVDの場合は、「映像ならでは」ってことに絞ってますね。
加茂:じゃあ、この『ギターが上手くなる~』では、本とDVDとではどんなところを変えているの?
野村:このときは無理言ってお願いしたんだけど、本に掲載する写真って、ギターを対面から撮っている写真が多いじゃないですか。でも実際に、プレイヤーで自分のギターって違う角度から見てるでしょ。だから、この視点をDVDで出してほしいって頼んで。だから、ずっとCCDカメラを頭の横に取り付けて、弾いてる手元が同じ目線で見られる映像にしてもらったんです。
【DVD版『ギターが上手くなる理由 ヘタな理由』 サンプル映像】
加茂:野村さんのアイディアだったの?
野村:ええ、どうしてもこれでやらせてくれって。
加茂:観る人にとってはわかりやすいよね。僕はオルタネイト・ピッキングについての相談受けることが多いんだけど、オルタネイトって、ピックが弦に当たる角度が若干斜めになる場合もあるんだけど、その斜め感が、正面からの映像だとわからないんだよね。
野村:そうそう、正面から見てると意外とわからないですよね。
加茂:スウィープとかもね。だから僕はDVD版『速弾きが上手くなる理由 ヘタな理由』のときに、オルタネイトを弾きながら、同時にスウィープも入れるっていうのをやったの。
野村:なるほどね。
加茂:スウィープとオルタネイトを使いわけるってやつね。それで伝わるかなと思って。
野村:なるほどね。そうやってDVDも工夫して、ちょっとずつ進化させていかないとですよね。だって、高いじゃない?値段(笑)
加茂:高いよね。今は中学生でも普通にギターやってるから、お小遣いで買ってくれてると思うとね。
野村:そうそう、読者さんからのメールで「○○本買いました。お金が貯まったらDVDも買いたいです」とか書いてあると、3500円も出して買ってもらってさ、「ハズレだなあ」と思われたら切ないじゃない?
加茂:そういう感覚って忘れちゃだめだよね。
野村:そうそう、大事にしないといけないよね。だから今後もネタ考えていかないとね。
加茂:僕、野村さんのプレイを見たときに、ストレートなペンタトニックで弾いてるのに、すごく16ビートで弾いてる印象を受けたんだけど……ザック・ワイルドみたいに6連系のものじゃなくて、16分音符で弾く感じ。
野村:ああ、ペンタの中で、ミックスペンタを使っているんですよ。
加茂:それって、ブルースのときも使ってたでしょ?
野村:そうそう。ブルースのときだったら、A7にしても、9thと13thを。だから僕はミックスペンタっていうとらえ方をしてるんですよ。完全にペンタだけで下がっていくときもあるんですけど、途中にちょっと余計な音が入るっていう。
加茂:ああ、僕はそういう使い方したことないなあ。僕はA7だと、Em7のコードを頭の中でイメージしてる。
野村:使ってる音が同じで、考え方が違うんだね。
加茂:微妙に節回しが違ってくるだろうね。
野村:そうですね、使ってる音は同じだけど、
加茂:僕のタイム感は、16分使うけど、6連なんだよね。これがなんか野村さんのタイム感と違うんだよね。
野村:うんうん。加茂さんのはフルピッキングの感じが出てるんだね。
加茂:そういう感じだね。僕は6連のノリで16分にはめていったりしてる。
野村:僕の場合は、ちょっとハネてるんですよ。バウンスしてる。だからストレートに弾くっていうより、強弱があって若干ボコボコとしてるんですよね。それに指ではじくのも多いですね。
加茂:それは誰の影響?
野村:カントリー系ですね。
加茂:コード進行に対する考え方は?
野村:僕が今までやってきたのは、ブルースとかそっちの流れなので、そんなに突飛なコード進行は出てこなかったから、僕の場合は、コード進行に対してスケールをあてはめるっていうノリよりも、コード進行のボイシングを単純に追っていくって感じかな。スタートから始まって、どこに落ち着くかっていうのを予測しながら弾いてる。
[この対談は次回(野村氏の今後、加茂フミヨシとのセッション…etc.)に続く]
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●誕生日:1975年5月8日 ●出身地:東京都 ●血液型:AB型 ●星座:牡牛座 ●趣味:靴、観葉植物
15歳からThe Beatlesに憧れアコースティックギターを弾き始めその後 Jimi Hendrix.Eric Clapton..etc などに影響を受けエレキギターを弾くようになる。
さまざまなバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディングサポート、ライブサポート、作曲、編曲、プロダクトスペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。
エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、ロック、ポップス、ファンク、ブルース、カントリーなど、オールジャンルを幅広くカバーしギター&サウンドのエッセンスとして取り入れている。
【最新刊】
A4変型判/144ページ/CD付き
1,575円(本体1,500円+税)
2008年7月29日発売
【既刊・書籍】
『メキメキ上達! 究極のアコギ練習帳』
『究極のアコギ練習帳 テクニック強化編』
『ギターがうまくなる理由ヘタな理由』
『究極のブルース・ギター練習帳』
『なんちゃって☆ハイテク・アコギター』
『ギター奏法大図鑑』
『ギター・エチュード 15の最強練習曲(共著)』
【既刊・DVD】
『トントン上達! 究極のアコギ練習DVD』
『グリグリ上達! 究極のブルース・ギター練習DVD』
『DVD版 ギターがうまくなる理由ヘタな理由』
【公式サイト】
【加茂フミヨシ・プロフィール】
超絶技巧を変幻自在に使いこなすギタリスト。スタジオワーク&セッション活動を経て、2005年に1stアルバム『GOOD WAVE』でソロ・デビュー。2006年にFender USAの全面バックアップを受け、2ndアルバム『ノスタルジア』を発表。HMV ジャズ/フュージョン・チャート3位にランクインする。また、COMRADE Recordsのレーベル・マスターやラジオ・パーソナリティーなど、ギタリストの枠にとらわれない多彩な活動を行なっている。
【加茂フミヨシ・DVD/著書】
書籍 『ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』
書籍 『ひたすら弾くだけ! アコギ・トレーニング』
書籍 『速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
DVD 『DVD版:ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』
DVD 『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
【加茂フミヨシ・オンライン動画】
『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』よりデモ演奏「幻想即興曲」と教則シーンのサンプル
- [2008年08月15日 15:46]














