イベントレポート/TOKYO GUITAR SHOW 2008(3)
2008年6月28日、29日の二日間にわたって開催された“TOKYO GUITAR SHOW 2008”の、ギター・マガジン編集部レポート第3弾!
今年で7回目を迎え、日本最大級のギター・コンベンションとしてすっかりお馴染みとなったTOKYO GUITAR SHOW。東京・有明のTFTホールには多くのギター・ファンが詰めかけ、大いに盛り上がりを見せた。
年に一度のこのギターの祭典の模様をギター・マガジン編集部がレポート! 最終回の今回は、2日間のイベント開催中に行なわれたライブやデモンストレーションをご紹介しよう。
レポート第1弾:TOKYO GUITAR SHOW 2008(1)-2008年7月4日掲載
レポート第2弾:TOKYO GUITAR SHOW 2008(2)-2008年7月7日掲載
【FENDER×ROLAND/VG、Fender Amplifier、etc】
フェンダーのシニア・マーケティング・マネージャー、シェーン・ニコラスによって行なわれたデモンストレーション演奏は、フェンダーとローランドがコラボしたVGストラトキャスターの紹介からスタート。
アメリカン・スタンダード・シリーズ・ストラトのブリッジ付近にローランドのGKピックアップを搭載することで、テレ、ハムバッカー・ギター、アコースティックなどの多彩なサウンドが得られる。ペグを回すことなくオープンG、DADGAD、バリトン・ギターなど、瞬時にチューニングを切り替えることが可能な点なども非常に実践的と言える。
続いてはアメリカン・スタンダード・ストラトキャスターの改良点を解説。サドル、ネック&指板など細かなポイントが改善されたそうで、より進化したアメスタの姿を見せてくれた。
さらに、小型アンプのスーパー・チャンプXD、「いとしのレイラ」をプレイしてのヴァイブロチャンプXDのデモと進み、今年のサマー NAMMで発表されたばかりの65プリンストン・リバーブが登場。
シェーンによれば、“プレイヤーのピッキング表現を的確に音として出してくれるアンプ”とのこと。高品質なロング・スプリング・リバーブによるビブラート・サウンドを交えつつ、実際に強弱をつけたピッキングの再現性をアピールしてみせた。
【BOSS/GT-10】
エフェクター・メーカーの雄、ボスが満を持して投入したGTシリーズのフラッグシップ・モデル、GT-10のデモンストレーションは、お馴染みの中野豊によって行なわれた。
冒頭から同機を使ったギター・プレイで来場者の耳を釘づけにしたあと、柔らかくわかりやすい語り口で解説を続ける。
冒頭でGT-10の最も進化した点として“レスポンスの良さ”をあげ、ひいては弾き心地がさらに快適になったとのこと。最新のDSPチップとCOSMアンプが織りなすサウンドは、ライン出力しているとは思えない“鳴り”で、ふくよかなクリーン、エッジィなクランチ、重低音の歪みなど、マルチ・エフェクターという枠をすでに超えていると言える。
後半はEZ TONEを駆使した音色エディットの紹介。ピックアップ&アンプ、ジャンルを選んでから、トーン・グリッドによる直感的な調整ができるので、機械の操作に自信のないギタリストでも、簡単にサウンドを作り込むことができる。さらに、2系統の信号回路を使ったパラレル・チェイン機能を使用したフレーズ・ループほか実践的なテクニックの例をあげての解説に、訪れた多くの来場者も感心しきり。
デモ演が終わるや否や、展示されていたGT-10に手を伸ばす人が並んだ。
[中野豊 - BOSS EFFECTOR「中野豊の楽々ギターまにある」]
【関連記事】
[BOSS/より自由度の高い音づくりを可能にする、ギター・エフェクツ・プロセッサーGTシリーズの最高峰](2008年2月29日)
【安達久美クラブパンゲア】
3月に2ndアルバム『WINNERS!』を発表した安達久美。
まだまだ珍しいロック/フュージョン系の女性ギタリストということで注目度も高く、多くの人がライブ会場に詰めかけた。
清水興(b)、則竹裕之(d)、河野啓三(k)という日本でもトップクラスのプレイヤーを従え、「ディリュージョン」、「トライブ・ドライブ」「KITSUNE NO YOMEIRI」など6曲を、エモーショナルなチョーキングとアーミングを駆使した、顔で弾く情熱的なアプローチで披露。
本人自ら“最大の難曲”と語った「Xウイング・ファイター」での複雑なユニゾン・プレイや、F1をモチーフにしたという「ウィナーズ」でのキーボードとギターの壮絶なデッドヒートなど、聴きごたえ観ごたえ十分のライブだった。
[安達久美] 公式サイト
【air code】
フェンダーのイベントには常連となるair codeがステージに登場。
ボーカルの松村豪は白のジャズマスターを手に、ギターの本多啓孝は黒のテレキャスターを手に、白熱のライブを展開した。
甘酸っぱいメロディをゴリゴリのサウンドに乗せて会場を盛り上げる。血管がぶち切れそうなほど熱い本多のパフォーマンスに目が釘付け。
[air code] 公式サイト
【長瀬実夕】
元ZONEの最年少ボーカリストでもあった長瀬実夕は、アコースティック・ライブで初日のショーに花を添えた。
多くのファンが集まる中、「Rose」「素直になれずに」などをしっとりと歌いあげる。
途中のMCでは某ドラマに看護師役として出演した際、実は直前まで入院しており“本当の患者”だったことを告白。来場したファンを大いに笑わせてくれた。
ラストは両親への感謝の気持ちを込めたという最新作「茜」を、フェンダー製Malibuを使って力強い歌声で響かせたのだった。さらなる活躍に期待したい!
[長瀬実夕] 公式サイト
【VON HALEN】
ヴァン・ヘイレンのカバー・バンド、VON HALENのライブは開場前に長蛇の列ができる盛況ぶり!
機材トラブルで20分ほど開演時間が遅れたものの、始まってみれば“魅せる、ノせる、笑わせる”ステージで、「アンチェインド」、「パナマ」、「ジャンプ」などデイヴ・リー・ロス時代の名曲を披露。
ギターのE.D. VON HALENは、クレイマー製フランケンとEVH 5150IIIを使用し、あの“ブラウン・サウンド”を完璧に再現してくれた。
【関連記事】
[EVH/エディ・ヴァン・ヘイレンのアンプ5150IIIが日本上陸](2007年11月30日)
[VON HALEN] 公式サイト
【ザ50回転ズ】
激情ロックンロールを武器にシーンを席巻中の3人組、ザ50回転ズがイベント・ステージに登場!
彼らのパフォーマンスは、ベイシティ・ローラーズの「サタデー・ナイト」で幕を開け、「マネーマネー」やラモーンズの「電撃バップ」といったナンバーを披露、集まった観客を熱狂させた。
ダニー(g)は、フェンダー・テレキャスター・カスタムを手に攻撃的なガレージ・トーンをくり出し、ドリー(b)はプレベを操り見事なグルーヴを作り出していく。
3人によるタイトなアンサンブルとエンターテインメント性溢れるステージングに、フロアからは大きな歓声があがっていた。
[ザ50回転ズ] 公式サイト
【EVADEATH feat.TAIJI FUJIMOTO】
ジャクソンスターズRRモデルとマーシャルが発表した1959RRを使用し、ランディ・ローズ在籍時のオジー・オズボーン・バンドの再現パフォーマンスを展開したEVADEATH。
国内屈指のトリビュート・バンドとして知られる彼らは、「アイ・ドント・ノー」「ミスター・クロウリー」「クレイジー・トレイン」といったキラー・チューンを惜しげもなく披露。
中でもランディ・ローズのプレイを完コピしたTAIJIのギター・ワークに観客の目は釘付け! 卓越したテクニックを見せつけ、会場を大いに盛り上げたのだった。
[EVADEATH] 公式サイト
[藤本泰司(D.TR.)] 公式サイト
[TAIJI(THE DEAD P☆P STARS)] 公式サイト
【森園勝敏】
四人囃子 reunionも話題の森園勝敏が、BOSS&FENDERプレイ・ゾーンの特別ステージに登場。
普段から愛用しているというボス・レジェンド・シリーズFDR-1(65デラックス・リバーブ)、FBM-1(59ベースマン)による珠玉のサウンドを四人囃子の名曲に乗せて披露した。
アンプはローランドのJC-120を使用していたのだが、まるでビンテージ・チューブ・アンプのような奥行きのあるトーンが響いていたのが印象的だった。
懐かしのビンテージ・ロータリー・サウンドを再現するRT-20、伝説のテープ・エコーRE-201のサウンドをよみがえらせたRE-20のツイン・ペダルも駆使。極上のギター・トーンで心地よい空間を作り上げていた。ラストにプレイした名曲「一触即発」に感激!
[森園勝敏(四人囃子)] 公式サイト
【Quintillion Quiz】
セミナー・デモンストレーション会場で行なわれたミュージックランドKEY主催のミニ・セッション“QQ plays Sugi”には、本誌イチオシの若手セッション・ギタリスト峰正典が在籍するクインティリオン・クイズが登場。
メタルとポップを融合させた独自の音楽性とmycoの妖艶なボーカルで会場を魅了した。
峰はSugiのギターを使用して、絶品のテクニックを披露。トークのほうも絶品(?)で、終始会場の笑いをとっていた。
[Quintillion Quiz] 公式サイト
- [2008年07月08日 20:17]










