歌メロは歌詞によって左右される
前回に続き作曲ネタですが、今回は歌メロと歌詞の関係についてレクチャーしていきます。
作曲の勉強というと、コードやスケールといった理論的なことに意識がいってしまいがち。しかし、歌メロは歌詞に大きく左右される場合がある……この点も見逃せないんですね。
音楽は出来上がりのイメージを持つことが重要で、曲作りの場合もしかり。最終的に歌詞が乗る曲であれば、その出来上がりがイメージできないと、目的とは違った仕上がりになってしまう可能性が高くなります。
今回の内容は、実際に作曲をしている人だけでなく、“作曲に興味があり、将来的に曲作りをしたい”という人にも役立つ内容になっているので、ぜひ下記に目をとおしてください。
A:
歌詞によってメロディの感じが変わってくるという点を心得ておきましょう。
ためしに、洋楽のカッコ良いと思ったメロディに、日本語の歌詞を乗せてみてください。曲にもよりますが、何とも滑稽な曲になってしまうことがあるんですね。これは、洋楽とJ-POPの違いのひとつ、とも言えます。
英語の場合、ひとつの音符に複数の言葉を乗せることが可能なため、音符が少ないメロディであっても曲として成立することがあります。しかし、日本語の場合、基本的にはひとつの音符にひとつのカナしか乗せられないんですね(最近のJ-POPアーティストには、この法則を打ち破る斬新な試みをしている人がいますが)。
ちょっと難しい言葉で言うと、これを“音節(英語ではsyllable)”と呼びます。日本語は、カナ1文字が1音節となります。
たとえば「ネコ」は2音節ですよね。しかし、英語の「cat」は1音節です(カタカナ英語で「キャット」とする場合は2音節になります)。これにメロディをつけるとすると、ネコは2音、catは1音というわけです。
また、英語は複数の単語を1音節で言うことも可能です。こうなると、日本語では不可能なアプローチが可能となってくることがわかるでしょう。つまり、英語はメロディの選択肢が広いと考えられます。
このように歌詞は、メロディを大きく左右する場合があるわけです。
日本語、英語の違いだけでなく、ほかにも歌詞によってメロディの質感が変わってきたり、制限ができることもあります。
ですから、バンドを組んでいて“歌詞はボーカルにお任せ”という人も、以上のようなことを知識として知っておく必要はあると思うんですね。
また、歌詞がない状態では今ひとつだったメロディが、歌詞を乗せた途端に輝き出すといったこともあります。
たとえば、同じ音が連続するメロディを楽器で弾くと、何とも単調な感じがするでしょう。しかし同じ音が連続するボーカル曲は、世の中にいくらでもあります。
これを言い換えれば、“単純なメロディであっても、歌詞が乗っかれば良い曲に仕上がる可能性がある”ということになります。
こう考えると、作曲に関して尻込みしていた人も、少しは前向きになれるのでは、と思います。ぜひ、いろいろな曲のメロディと歌詞に耳を傾けてみてください。
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【加茂フミヨシ・プロフィール】
超絶技巧を変幻自在に使いこなすギタリスト。スタジオワーク&セッション活動を経て、2005年に1stアルバム『GOOD WAVE』でソロ・デビュー。2006年にFender USAの全面バックアップを受け、2ndアルバム『ノスタルジア』を発表。HMV ジャズ/フュージョン・チャート3位にランクインする。また、COMRADE Recordsのレーベル・マスターやラジオ・パーソナリティーなど、ギタリストの枠にとらわれない多彩な活動を行なっている。
【加茂フミヨシ・DVD/著書】
書籍『ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』
書籍『ひたすら弾くだけ! アコギ・トレーニング』
書籍『速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
DVD『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
【加茂フミヨシ・オンライン動画】
- [2008年07月11日 19:48]










