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【インタビュー】ウェス・ボーランド&リチャード・フォータス

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「自分の好きな音楽を自由に作っているだけで、昔から変わったわけではないよ」--ウェス・ボーランド

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「古いマーシャルや古いスーパー・チャンプ。とにかくたくさん用意したよ」--リチャード・フォータス

2008年3月末に行なわれたX JAPANの復活3 DAYSコンサートにて、その絢爛なステージをさらに華やかに盛り立てた海外ゲスト・ギタリスト、ウェス・ボーランド&リチャード・フォータス。

『ギター・マガジン』2008年6月号掲載のインタビューでは、X JAPANのコンサートに参加することになった経緯や、ステージの感想をじっくりと語ってくれている。

そこで、この“ギター・マガジン・オンライン限定インタビュー”では、各々がメインで活動するバンドについての話をお届けしよう。


インタビュー:ギター・マガジン編集部
Interpretation:Stanley George Bodman
Photo:Ogata




WES BORLAND
ウェス・ボーランド

BLAK LIGHT BURNS
ブラック・ライト・バーンズ


奇抜なメイクでも有名な元リンプ・ビズキットのウェスに、3月にデビュー・アルバムをリリースしたニュー・バンド、ブラック・ライト・バーンズの話を聞いてみた。


常にダークな日々を送っていた。だからダークな作品になったと言えるね。

--ブラック・ライト・バーンズはプロジェクトではなく、パーマネントなバンドとして活動しているんですよね?

そう、これはフルタイムでやっているバンドだね。最近はカバー・アルバムの制作をしていて、先日やっとレコーディングが終わったところさ。

それにはインストやリミックス・トラックも入るし、ツアーやレコーディング中の映像もついてくることになっている。今年の夏にはリリースする予定なんだけど、かなりボリュームのある作品になると思うよ。


--では夏まではオフになるんですか?

いや、X JAPANのショーが終わってアメリカに戻ったら、またすぐ新しいアルバムのレコーディングが始まるから、今年いっぱいは忙しくしていると思うよ。


--では現時点での最新作『クルーエル・メロディ』の話を聞かせてください。本作からは非常にダークな印象を受けました。どのようなコンセプトをもとに作ったんでしょうか?

僕はここ数年、人間関係で非常に苦しい思いをしてきた。リンプ・ビズキットの復活から離脱を含めて、とにかく非常に“悪い時期”だったし、常にダークな日々を過ごしていた。だから確かにダークな作品になったと言えるね。

ただ実際にはあまり深くは考え込まず、ギターを持ってその時の感情を吐き出し、その中から気に入った部分をまとめたって感じなんだ。このアルバムはこれまでに作ってきたどの作品よりも気に入っているし、すごく誇りに思える1枚なんだ。

今はかなり幸せな生活を送れているからね、きっと次のアルバムはここまでダークなものにならないと思うな(笑)。かなりギターをフィーチャーしたアルバムになりそうだから、自分でも楽しみにしているよ。


--あえてリンプ・ビズキットと違いを出さなくてはという意識はありましたか?

僕が変わったというよりも、リンプのほかのメンバーがいなかったからこういうサウンドが作れたんだと思う。もう僕はバンドの一部なんじゃなく、僕が主導して音楽を作っているから。

自分の好きな音楽を自由に作っているだけで、昔から変わったわけではないよ。以前は音楽の趣味がまったく合わない人間と曲を作らなければならなかったからさ(苦笑)。



--「メソポタミア」はボトムがBまで落ちていますね。チューニングの安定性は問題ありませんでしたか?

そう、Bまで下げてあるし、歪んだベースの刻みも入っている。チューニングは全然問題なしだったな。太いゲージの弦を張ればいいだけのことだよ。.056くらいとかね。

あと、あえてフラット気味にチューニングしておく。強くピッキングしたらジャスト・ピッチになるような工夫なんだ。

1曲だけAまで落としている曲があるんだけど、その時は.080ってベース弦のゲージを張ったギターを用意してるんだ。そのギターは弦を通すペグのポストの穴をドリルで広げて、太い弦でも巻きつけられるように改造しているよ。


--X JAPANのコンサートでも使ったあなたのヤマハ製シグネイチャー・モデルは、非常にユニークな形状ですね。どのようなリクエストでできあがったんですか?

自分の気に入っているギターを5本くらい並べて、それぞれのいい部分だけを集めてひとつのギターにまとめてみたのがこのギターさ。

彼らもいくつかデザインのアイディアを提示してきてくれたんだけど、自分が書いたデザインを見せて、「このとおりにやってくれ!」って頼んだんだ(笑)。できあがったものはすべて僕の依頼どおりで、とても満足しているよ。


--近年メインで使っているアンプを教えてください。

普段のライブではオレンジのヘッドをメインで使っているんだけど、スタジオでは最近モディファイしたエピフォンの10インチ1発のモデルを歪み用に使っている。つまみもボリュームがひとつ付いただけなんだけど、かなりイイ音が出るんだ。

ここのところ小さいアンプをいろいろ使うようになってきてね。あとはたくさんのペダルもだ。特にいろんなファズを使っているよ。


--ブラック・ライト・バーンズでは精力的にツアーを行なっているようですが、なんでも自身でツアー・バスを運転していたりもするそうですね。

ちょっと大きめなワゴンなんだけど、自ら運転するよ。僕らはドライバーもいなければ、ギター・テックもいない。すべて自分たちでセッティングしているのさ。

だってツアーするには金がかかるから、コストはなるべく少ないほうがいいだろ? 僕は今の自分を信じているし、自分のことは自分でやったほうがむしろ簡単だから。毎日5時間は寝ているから大丈夫さ(笑)。リンプでやっていた頃に比べれば、今ははるかに幸せだよ。


--ではあなたの再来日を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

僕が過去にやっていたバンドに少しでも興味を持ってくれたみんな。ブラック・ライト・バーンズこそが僕がずっとやりたかった音楽だから、もしアルバムを聴いて気に入らなかったのであれば、僕のことが嫌いだったんだと思ってくれていいよ(苦笑)。

このバンドこそが僕自身だし、僕の心のすべてだから。いつか必ず日本でもプレイしたいと思っているよ!

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『クルーエル・メロディ』
ブラック・ライト・バーンズ

マーキー・インコーポレイティド
MICP-10001






RICHARD FORTUS
リチャード・フォータス

GUNS N' ROSES
ガンズ・アンド・ローゼズ


続いてはガンズ・アンド・ローゼズのリチャード・フォータスの最新インタビューだ。彼はここ数年リリースの噂絶えない最新作『Chinese Democracy』について語ってくれた。このインタビューから、『Chinese Democracy』の全貌が明らかになる?!



好き嫌いがはっきり分かれるアルバム。“まあまあ”っていう感想は出てこないと思う。

--ズバリ聞きます。ガンズ・アンド・ローゼズの最新作『Chinese Democracy』はもう完成しているそうですが、それは本当ですか?

あぁ、本当だよ。もうだいぶ前に完成していて、レーベルにもすでに渡している状態だ。

さらに昨日(取材は2008年3月29日)うれしいニュースが届いて、今までトラブル続きだったマネージメントに関しても、ようやく新しいマネージャーが決定して、かなりいい方向に前進していけそうなんだ。

今まではレーベルとも条件面でなかなか折り合いがつかなかったんでリリースのめどが立たなかったんだけど、マネージメントがちゃんと決まったことでようやく今年中の発売が決定しそうだから。すごくうれしいんだ。


--あなたとロビン・ファンク、そしてロン・サールのトリプル・ギター編成は、それぞれどのような役割を担っているんですか?

ロビンと僕が土台となるギター・パートを作っていて、空いたスペースを埋めるのがロンの役目って感じかな。バケットヘッドがやっていたパートが今のロンの位置になるね。

僕とロビンは昔からよくプレイしていたから、お互いの持ち味をイイ感じに引き出し合えていると思う。僕ら3人はそれぞれ得意としているプレイ・スタイルがあって、アクセル(ローズ/vo)はそれをよくわかっているから、「ここはお前がソロを弾いてみろよ」って指示をしてくれるんだ。

だからギタリスト3人のエゴはまったく持ち込まれていなくって、それぞれの良さを引き出し合うようなスタイルでまとまっていると思うな。


--全体的には、どのような作品に仕上がっていると思いますか? また、どの時期の作品に近いと思いますか?

今までのどのアルバムともまったく違うし、ほかのバンドともまったく違う。とても異質なアルバムであることは間違いないよ。

正直、いまだに客観的な耳では聴けていないから僕の口からはうまく説明できないんだけど、きっと好き嫌いがはっきり分かれるアルバムなんじゃないかな。“まあまあだな”っていう感想は出てこないと思う。それくらいエクストリームというか、極端な作品になっている。僕はすごく好きなアルバムだし、このレコードに誇りを持っているよ。

さらに、このアルバムがリリースされれば、またすぐに次の作品を出すことになっているんだ。もう十分過ぎるくらい曲はできあがっていて、次作が10年後なんてならないことだけは約束するよ(笑)。



--アルバムで使った機材を教えてください。

たくさんありすぎて全部は言えないけど(笑)、僕はビンテージのマーシャルをメインで使った。あとディバイデッド・バイ13のアンプの大ファンで、レコーディングではかなり使ったね。

ほかにも古いギブソンのツイード・アンプや、ソロでこれまた古いフェンダーのスーパー・チャンプ。ハイワットやヴォックスも……とにかくたくさん用意したよ。

ギターも同じで、レス・ポールだけじゃなくって、テレキャスターやジャズマスター、シルバートーン……と、あらゆるタイプのギターを使ってみた。それこそペダルに関してはもう数えきれないくらいだよ(苦笑)。


--今回持ってきたレス・ポール・カスタムはコントロールまわりが改造されているようですね。

僕のカスタムは、必ずトーン・ノブのところにオン/オフ・スイッチが付けてあって、これを押すことでスイッチング奏法ができるようになっている。あとはマスター・ボリュームとマスター・トーンというのがあるね。

持ってきているのは68年製のレス・ポール・カスタムのリイシューなんだけど、すごく気に入っていて3本も所有しているんだ。ただ残念なことにもう製造されていないんだよ。ピックアップはトム・ホームズに交換している。

このピックアップは最高だよ。僕の持っているギターのほとんどは、トム・ホームズかジェイソン・ローラーズのピックアップに付け替えてあるのさ。


--ではガンズでの来日を心待ちにしているファンへメッセージをお願いします。

去年の日本公演は本当に素晴らしくって、すごく楽しかった。だからまた日本でプレイすることが今から待ち遠しいんだ。特にこの桜の季節の日本は本当に美しいね。実は夏の終わりに日本でプレイできるかもしれないっていう話があるから、本当に楽しみにしているよ!


[ユニバーサル・ミュージック - ガンズ・アンド・ローゼズ 紹介ページ]