【CDレビュー】ACIDMAN/ジェフ・ヒーリー
『LIFE』ACIDMAN

昨年は武道館公演を成功させるなど勢いに乗っている3ピースバンド、ACIDMAN。彼らの6thアルバムは、激情型ロック・ナンバーから、色気のあるジャジィなインスト、心地よい緊張感を纏ったロック・バラードまで収録したカラフルな仕上がり。静と動のコントラストを絶妙な間で使い分ける展開は楽曲にダイナミズムを、変則的ながら耳に残る単音フレーズは豊かな表情を与えており、エッジの立った歪みサウンドでかき鳴らされるバッキングは拳を突き上げるような高揚感をもたらす。アコギがやさしく響きわたるも秀逸、大切に歌われるメロディにグッと心をつかまれるようだ。作品の最初と最後にインストのタイトル曲を配することで、映画のような物語性を演出している点も見事。
(尾藤雅哉)
『LIFE』[初回生産限定盤](amazonリンク)
TOCT-26534/3,150円
『LIFE』[通常盤](amazonリンク)
TOCT-26535/2,800円
EMI ミュージック・ジャパン
2008年4月16日発売
『メス・オブ・ブルース』ジェフ・ヒーリー

去る2008年3月2日、癌でこの世を去ったジェフの遺作。あの独特の奏法を駆使して近年はジャズ作品をリリースしていたが、ここではブルースに回帰してのパワフルなプレイを展開。全篇カバーナンバーとなっており、1曲目フレディ・キング、2曲目B.B.キング、3曲目マディ・ウォーターズの王道に加えて、5曲目ザ・バンド、8曲目ニール・ヤングなどの名曲もエモーショナルな歌とギターで鮮やかに調理している。ライブ音源とスタジオ録音が混在しているにも関わらず、まったく温度差のない高いテンションがキープされていることにも驚く。特に6・7・10曲目のR&Rナンバーでの振り切れ具合は特筆もので、やはりパワー・ブルースこそが本領発揮の舞台であると強く伝わってくるだけに、とにかく残念でならない。
(鈴木伸明)
『メス・オブ・ブルース』(amazonリンク)
BSMFレコーズ
BSMF-2083/2,500円
2008年3月19日発売
[ジェフ・ヒーリー 公式サイト] (英語)
- [2008年05月04日 09:00]










