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スライド・バーと弦が擦れて起こる微妙なノイズまで……

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【第24回】オールマン・ブラザーズ・バンド『フィルモア・イースト・ライヴ』と、デュアンのレス・ポール(1)

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『フィルモア・イースト・ライヴ』 [Limited Edition]
オールマン・ブラザーズ・バンド(amazonリンク)

2008年1月23日(オリジナル1971年)発売
ユニバーサル ミュージック/UICY-90766


ユニバーサル・ミュージックからSHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアル・CD)という、新しいタイプのCDがリリースされている。

CDの材質を見直すことで、従来よりも音質を向上させているのが特長。

ぼくもロックものを中心に十数枚聴いてみたが、確かに素晴らしい音質だ。

同じタイトルで比べてみると、音圧、音の分離感、クリアさ、レンジの広さなど、すべての面において明らかにクオリティが高くなっている。

スタジオ盤ももちろんだが、個人的にはライブ盤における臨場感がアップしていることにうれしさを感じた。

たとえばザ・フーの『ライブ・アット・リーズ』。ギターの音などもう、ピート・タウンゼントのギター・アンプの真ん前で聴いているかのようだ。


オールマン・ブラザーズ・バンドの『ライブ・アット・フィルモア・イースト』も、あまりに感動的だった。本気で鳥肌が立つ感覚を覚えたほどだ。

これまで何度聴いたかわからないほど聴いているこの作品が、あまりにも生々しく、そして新鮮に、ぼくの耳に迫ってきた。これには驚くしかなかった。

中でぼくがいちばん感動したのは……デュアン・オールマンのスライド・バーと弦が擦れて起こる微妙なノイズ(擦過音と言うべきなのかもしれないが)。

そういう部分は音楽じゃないと言う人もいるかもしれないが、ロックというのはそういう部分まで含めてロックとして成り立っているのではないかとぼくは思う。

それを音楽でないと言うならばけっこう、ぼくは音楽ではなくロックが好きなのだと開き直ろう。


話が逸れてしまった。

言いたかったのは、このSHM-CDで聴けるライブ・サウンドは、それほどまでのリアリティとライブ感を持っているということだ。だから、もちろん、ここで聴けるギター・サウンドも、うっとりするほどに美しい。

このライブ・アルバムでデュアン・オールマンが使っているのは、1958年製のレス・ポールだ。

[続く]


[ユニバーサル ミュージック - オールマン・ブラザーズ・バンド 紹介ページ]

[ユニバーサル ミュージック SHM-CD 紹介ページ]


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【著者プロフィール】

細川 真平(ほそかわ しんぺい)

音楽ライター。ギター誌、音楽誌、ムック等の記事を多数執筆。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイヴォーン等、CDライナーノーツも多数手がける。『ギター・マガジン』誌では「ロック・レジェンド紳士録」を連載中。