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スタジオワークのミニ・トリビア

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【第23回】スタジオ・ワーク&セッションに関する雑学

今回のテーマは、スタジオ・ワークやセッションについてです。とはいっても、雑学的な内容になっていますので、いつもよりも気軽に読んでください。

以下で示す内容はアマチュアの方は覚えても使う機会がそれほど多くないかもしれませんが、セッションを頻繁に行なう人や、バンド練習で譜面をよく使う人は下記の方法を試してみてはいかがでしょうか? 


基準音は440Hzとは限らない?!

生楽器の場合、基準音が440Hzではないことがあります。その代表がピアノで、ほとんどの場合、440Hzより数ヘルツ上げて調律してあります。

ピアノはギターのように簡単にチューニングを変えることはできないので、ピアノを含むセッションではピアノにチューニングを合わせるわけです。

ライブハウスにピアノが置いてある場合は、ライブハウスごとに当然ピアノの調律が違う訳なので、ギターのチューニングも臨機応変に変わります。

また、ヘヴィな感じを出すため、ギターのチューニングを438Hzぐらいにすることもあります(もちろん、その場合ベースのチューニングも438Hzに合わせますよ!)。

読者の中にも“あるバンドのCDに合わせて弾くと、微妙にチューニングが合わない”といった経験を持っている人がいると思います。これはCDプレイヤーやチューナーの故障などではなく、基準音が440Hzでない可能性があります。

以上のように、基準音が440Hzでないケースはよくあることなんです。僕はピアニストとセッションすることが凄く多いので、そういう場合、440Hzでギターを弾くことはほとんどありません。

ですから、皆さんもチューナーを買う時は、440Hz以外にも合わせられるものを選んだほうが絶対便利ですよ。

スタジオで使う譜面は、音がほとんど指定されていない?!

スタジオミュージシャンが使う譜面は、市販のバンドスコアのようにすべての音が音符で指定されていることはありません。ほぼコードネームしか書かれていない譜面が渡されたりします。

一見すごく簡単に見えますが、実はこれが非常に難しいのです。

なぜかと言うと、五線譜に何も書いていない部分のフレーズは、プレイヤーがコードネームなどを頼りに、自分らしい、または自分でなければ弾けないフレーズ……つまりそのミュージシャンの個性を発揮したフレーズ。とは言っても曲に合ってなければもちろんダメ。単に自分の好きなように弾くというのとは意味が違います……を演奏するのです。

だから、譜面が読めるだけでは、スタジオミュージシャンになれません。

しかし、譜面が読めなければ仕事になりません。キメ・フレーズなどアレンジャーが音楽的に指定しているフレーズは、五線譜に音符が書き込まれているので、そのとおりに弾かなくてはならいからです。

またタブ譜は絶対使わないので、スタジオミュージシャンを目指している人は、まずはタブ譜から脱却するようにしましょう。

スタジオ特有の記譜法がある?!

スタジオでは市販の譜面には使わない表記を用いる場合があります。“col(コル)”はその代表といえるでしょう。

colは指定の範囲を弾くという意味で、たとえば2小節目に col 1 と書いてあったら、1小節目と同じフレーズを2小節目で弾きます。

また、コード・ネームの書き方が市販のスコアと場合もあります。たとえばAm7だったら“A-7”と書かれることも珍しくありません。

それから、記譜法とは言えないかもしれませんが、「×××っぽく、熱くプレイ!」など、プレイのイメージを文字で書かれる場合もあります。


【著者のつぶやき】

『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』がいよいよ今度の日曜日に発売になります。やっと、皆さんの手元にこのDVDが届けられる日がやってきました!

教則映像を撮影するのは初めてだったので、僕にとってもいろいろと勉強になりました。ひとつ言えるのは、教則DVDを作るとギターがうまくなりますね(笑)。何といってもパンチインなし(要するに、編集とかをせず、全部一発録音という意味)ですから!

サウンドに関してもエフェクターなしのアンプ直、さらにワンテイクで弾いたフレーズも多いため、現存する教則DVDの中でもかなり生々しい音に仕上がっています。機材でごまかす、みたいなことは一切やっていませんから!!(^^)……ですので、皆さんが自宅で練習する時と近い感じが出せているのではないかと思います。

▼本編のサンプル・ムービー


▼デモ演奏
「幻想即興曲」のスタジオ・ライブ映像 [mF247 - FlipClip - No.050]

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【加茂フミヨシ・プロフィール】

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超絶技巧を変幻自在に使いこなすギタリスト。スタジオワーク&セッション活動を経て、2005年に1stアルバム『GOOD WAVE』でソロ・デビュー。2006年にFender USAの全面バックアップを受け、2ndアルバム『ノスタルジア』を発表。HMV ジャズ/フュージョン・チャート3位にランクインする。また、COMRADE Recordsのレーベル・マスターやラジオ・パーソナリティーなど、ギタリストの枠にとらわれない多彩な活動を行なっている。


【加茂フミヨシ・DVD/著書】

書籍『ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』
書籍『ひたすら弾くだけ! アコギ・トレーニング』
書籍『速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
DVD『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』

【加茂フミヨシ・オンライン動画】

『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』よりデモ演奏「幻想即興曲」と教則シーンのサンプル


[加茂フミヨシ オフィシャルサイト]