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【インタビュー】マーティ・フリードマン

Marty Friedman

お茶の間の人気者マーティ・フリードマンが,自身のキャリアを振り返るセルフ・カバー・アルバム『Future Addict』をリリース。

本作は“本来の姿”であるメタル・ギタリストを十二分に堪能できる内容で,どの曲も現代の彼のスタイルを反映させた大胆なアレンジが施されている。

『ギター・マガジン2008年5月号』に掲載しきれなかった彼のインタビューを,レコーディング機材とともにチェックだ!

今のバージョンのほうが断然エキサイティング。 ストレートに聴こえるけど、ストレートなだけじゃない。

--アルバム・タイトル『Future Addict』に込めたメッセージとは?

これは未来中毒という意味です。ドラッグとかアルコールとか、いろいろな中毒があるじゃん? 僕はすごく前向きで、未来にすごくワクワクしているから。


--本作での選曲は、カコフォニーやメガデス、ハワイなどバンド時代のものに絞られていますね。『ドラゴンズ・キッス』(インスト作)からの曲などを聴きたいと思うファンも少なくないんじゃないでしょうか。

インストはしたくなかったです。インストはずっと出しているから。実は僕はインストを聴くのは好きじゃないんですよ。自分のはギリギリ許せるけど、他人のはさっぱり聴かない。ボーカルが好きだから。バンドとかユニットとかの活動をしていきたいから、このアルバムはユニットにいくまでの一歩目って感じなんです。


--全曲で大胆なリアレンジがなされていますが、カコフォニー時代の曲「バーン・ザ・グラウンド」は変則的だったリズムもストレートなアレンジに変わっていますね。

前に比べたら絶対にストレートなんだけど、今のバージョンのほうが断然エキサイティング。メリハリもあってパワフルで、ストレートに聴こえるんだけどストレートなだけじゃない。昔は変拍子ばっかりで、変なタイミングだからストレンジな感じなんだけど、今のはアレンジは全然普通じゃないのにストレートに感じられるようになっている。それは目的でした。変拍子って無理やりじゃん? 絶対カッコよくないよ。誰だって難しいフレーズを弾けば“おー、すごい!”って言われる。僕はそんなこと言われたくありません。でもストレートに聴こえるフレーズも、実際に弾こうと思ったらかなり難しいと思いますよ。


--難しいものを難しく聴かせない技術が必要だということですね。

そう、それが一番イイ。


--メガデス時代の「トルネード・オブ・ソウルズ」は、初めに聴いた時は途中までその曲だと気づきませんでした。

ギタリストとして不満だったところを完全に抜いた。例えばメガデスってミュートの8ビートがいっぱいあります。チチチチチッって。それはZARDでもいっぱいやってるじゃん? 僕はZARDが大好きですけど、メガデスなんだからZARDよりかはもうちょっとパワフルにやりましょうって。


--「キリング・ロード」のメイン・テーマなんてまさにそうですよね。

そう、それそれ。だからメガデスの曲からはそれを完全に抜いて。そういうのが好きな人もたくさんいると思うけど、すでに何億人もやっているからさ、08年にマーティがそれをやる必要はない。だからみんなにも比較して聴いていただければと。両方気に入っていただければうれしいです(笑)。


--「トルネード・オブ・ソウルズ」のソロに関しては、おおむね同じように弾いています。これは当時のテイクがベストであるという判断だったんですか?

ソロはそのままですね。たぶんメガデスの中で一番ほめられるギター・ソロは「トルネード・オブ・ソウルズ」かもしれない。ギター・ソロで後悔することは、昔からありませんでした。


--ハワイのナンバーについてはいかがですか?

ハワイはかなり“アレ”だけど(笑)、魂が良かった。今回はそれがいい方向に変わった。内容はキープしつつ、恥ずかしい部分を完全に消して。今聴いてもギタリストとしてはなかなかやっているなって思うけど、もう少し曲作りに集中したほうがいいって思うね(笑)。当時はいい曲ってのが何かわからなかった。でも今は世界的なヒットを出している人と一緒にプレイしているから、何がいい曲なのかわかるようになった。


--現在のメンバーで、アレンジをそのままにセルフ・カバーをするバンドも少なくありません。そういうものはどう感じますか?

時間の無駄、やらないほうがイイと思う。トリビュートとか、好きなバンドの曲を演奏するのは楽しいかもしれないけど、でも変えないと。リミックスっていっぱいあるじゃん? ああいうのはもともとのバージョンと完全に方向性が違うからおもしろい。例えば浜崎あゆみのリミックスを聴くと、シングル・バージョンと全然違うじゃん。ロック・バージョンもあるしパンク・バージョンもクラシック・バージョンも。それはすごくうれしい。倖田來未さんも同じ曲にアップ・テンポとスロー・バージョンがあったり。その知識がこのゴリゴリのメタルにも入っているから。


ジミー・ペイジは本当にステキなジェントルマン。
おしゃれな人、本当にいい人だった。

--これまでのキャリアを通して、自分の中の理想のギタリスト像は変わってきましたか?

僕の理想は、曲のためにギター・ソロを弾き、気分を落とさないプレイヤー。例えばブライアン・メイ。彼の間奏でのギター・ソロは、ボーカルと同じく大事にしていて、見せびらかしではなく、曲のためのプレイが入っている。めちゃくちゃうまいプレイヤーは何人もいるけど、ギター・ソロをボーカルと同じくらい大事にしている人は少ない。


--それは小さい頃からの理想と同じですか? 激しさばかりを追いかけていた時期などはありませんでしたか?

いい質問だね。僕はこういう人になりたいってのは思っていなくって、ただどうやって自分が続けていくかというのにこだわってた。確かに理想とは?と聞かれたらブライアン・メイと答えたりもするけど、みんなそれぞれいいところもあるし良くないところもあるから手本とは言いにくいところもある。当時誰が理想で、今誰が理想かは考えていなかったですね。自分がどうなりたいかだけにこだわった。


--さて、話は変わりますが、先日TV英語講座『英語でしゃべらナイト』にてジミー・ペイジと共演しましたね。対談してみていかがでしたか?

すごくステキなジェントルマンでした。オシャレな人です。あんなミュージシャンになりたいな、本当にいい人だったから。


--ROLLYさんは緊張しまくってましたけど、マーティはけっこう淡々としてたなという印象でした。

めちゃくちゃリスペクトしてる人なんですけど、実はツェッペリンとなるとさっぱり知らない。曲も知らないし僕の好みではないので、人としてリスペクトしている人と話しているって感じ。失敗したのは、ジミー・ペイジはプレスリーに会ったことがあるんで、そのことを聞けばよかったって後悔しています(笑)。


--ジミー・ペイジを介して大好きなプレスリーのことを知りたかったと(笑)。

そうそうそう! 知りたかった(笑)。でも本当にオシャレな人だから、会えてうれしかったです。すごい自慢話になるしね。


インタビュー:ギター・マガジン編集部


■RECORDING GEAR


▲レコーディングで使用されたアイバニーズ製7弦モデル。ほかにも同社からリリースされているシグネイチャー・モデルを数本使った。ピックアップや弦は機種によって違い、すべてテクニシャンが管理しているため本人はどういう仕様のギターか、プレイしている最中もまったく気にしていないそうだ。

▲テレビ番組収録でも活躍する、マーティお気に入りエフェクター、ボス製のGS-10。すでに生産終了モデルのため、“壊れたらどうしよう”といつも危惧している(笑)。

▲メイン・アンプはエングル製100ワット・ヘッドPOWERBALL。取材現場のスタジオでは、このヘッドの上にマクソン製AF9(オート・フィルター)、ボス製TU-2(チューナー)がスタンバイしていた。


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マーティ・フリードマン
『Future Addict』(amazonリンク)
エイベックス
AVCD-23546



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マーティのプロデュースするアニメから飛び出した、ロック・ホラー・バンド!
Ruby Gloom
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ソニー ミュージック
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[マーティ・フリードマン 公式サイト]

[マーティ・フリードマン 公式ファンサイト]

[エイベックス - マーティ・フリードマン 紹介ページ]

[ソニー ミュージック - Ruby Gloom 紹介ページ]