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ジミー・ペイジが愛したNo.1とNo.2

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【第21回】ジミー・ペイジのレス・ポールと『レッド・ツェッペリンII』(2)

ジミー・ペイジが愛用した有名なレス・ポールには、No.1とNo.2と呼ばれる2本がある。

No.2はNo.1のサブ・ギターという位置づけだ。

No.1は58年製、No.2は59年製。ボディ・カラーは共にチェリー・サンバーストだ。


ちなみに、チェリー・サンバースト塗装は1958年からスタートしている。サンバーストのレス・ポールにもさまざまな色合いのものが見られるが、実はすべてチェリー・サンバーストというひとつの塗装だ。

このとき使われた塗料には問題があって、時間が経つにつれ色が褪せてしまう。その褪せ方に違いがあって(赤が強く残るとか、残らないとか)さまざまな色合いを作り出す。その個体差がまた当時のレス・ポールの魅力になっているのだ(怪我の功名とでも言おうか)。

ペイジの2本にももちろん、その色合いには微妙な違いがある。


また、この時期、ボディー・トップには完全にセンター2ピースのメイプル材が使用されるようになった。それまでは2ピースのものもあれば4ピースのものもあるという具合だった。

また、同じメイプルでも高級なものが使われるようになったのも特徴だ。そのメイプルのフレイム(材に浮き出ている模様のことで、高級なメイプル材にはこれがある)も、1本1本違う。ペイジの2本も、異なるフレイムを持っている。


ペグは両方ともグローヴァー製に交換されてされており、No.1のほうはゴールドだ。

また、見えない部分では、No.2にはピックガード裏にコイル・タップ(ハムバッキングでシングル・コイルの音を出す)を可能にするスイッチが2つついている。

さらにコントロール・ポットもプッシュ・プル・スイッチになっていて、これでフェイズ・アウト・サウンドを得られるようになっていた(これらの仕様はギブソンからリリースされたジミー・ペイジ・シグネイチャー・レス・ポールに採用された)。


ペイジがNo.1を入手したのは1969年のこと。4月のUSツアーから使用を始めている。

No.2は1970年にジョー・ウォルシュから購入(No.1をウォルシュから買ったとする説もあるのだが、ここではNo.2説を採りたい)。No.2がステージに登場するのはもっとあとのことになるが、レコーディングでは早い段階から使われていたようだ。

しかし、『レッド・ツェッペリンII』の発売は1969年の10月。ということは、『II』で使われたのはNo.1のみということになる。

[続く]

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2005年5月25日(オリジナル1969年)発売

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【著者プロフィール】

細川 真平(ほそかわ しんぺい)

音楽ライター。ギター誌、音楽誌、ムック等の記事を多数執筆。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイヴォーン等、CDライナーノーツも多数手がける。『ギター・マガジン』誌では「ロック・レジェンド紳士録」を連載中。