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低い位置でレス・ポールを構えたジミー・ペイジの姿は、世界中のロック・ファンを魅了し続けてきた

【第20回】ジミー・ペイジのレス・ポールと『レッド・ツェッペリンII』(1)
ジミー・ペイジと言えばレス・ポール……とは言い切れないかもしれない。
たとえば1枚目はほぼ全編テレキャスターで録音されているし、4枚目に収録されたロック史上に残る名曲「天国への階段」のソロもテレキャスターだ。
その「天国への階段」は、ライヴではギブソン EDS-1275(ダブルネック)で奏でられている。
また、1枚目の「ブラック・マウンテン・サイド」ではダンエレクトロ #3021が使われたし、『プレゼンス』や『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』ではストラトキャスターも使用されている。
それでも、やはり“ジミー・ペイジと言えばレス・ポール”なのだ。
ひとつにはビジュアル的なインパクトの大きさもあるだろう。派手な衣装を身にまとい、長髪をなびかせ、低い位置でレス・ポールを構えたステージでのジミー・ペイジの姿は、世界中のロック・ファンやギタリストたちを魅了し続けてきた。映像作品『狂熱のライヴ』のインパクトも大きかったと思う。
音楽性や、演奏能力や、精神性や、革新性や、思想や、メッセージ性や、アーティスト本人の生き方など、芸術としてのロックにはさまざまな魅力がある。しかし、ルックス的なかっこよさというのも、芸術であると同時に商業音楽でもあるロックにとっては、けっして否定することのできない重要な要素だ。
レス・ポールを構えるジミー・ペイジの姿は、ロックという音楽の持つビジュアル面での魅力の、ひとつの象徴と言ってもいいのではないだろうか。
とは言え、アイドルでもあるまいし、ルックスだけで「ジミー・ペイジ=レス・ポール」という図式ができ上がったわけではない。ましてや、それが永続できるはずもない。多様な音楽性を有し、ロックの可能性を広げた偉大なバンド、レッド・ツェッペリン。その数多くの楽曲と渾然一体化したジミー・ペイジのレス・ポールのサウンドこそが、この図式を作り上げたのだと思う。
セカンド・アルバム『レッド・ツェッペリンII』の1曲目、「胸いっぱいの愛を」のイントロ・リフの衝撃。
始まりはここだ。
[続く]
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【著者プロフィール】
細川 真平(ほそかわ しんぺい)
音楽ライター。ギター誌、音楽誌、ムック等の記事を多数執筆。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイヴォーン等、CDライナーノーツも多数手がける。『ギター・マガジン』誌では「ロック・レジェンド紳士録」を連載中。
【関連記事】
[ライブ・レポート レッド・ツェッペリン London O2 Arena] 2007年12月27日
[ジミー・ペイジ来日記者会見レポート]2008年01月29日
【関連情報】
→『ギター・マガジン』2007年12月号はジミー・ペイジ特集
- [2008年03月28日 18:01]








