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低い位置でレス・ポールを構えたジミー・ペイジの姿は、世界中のロック・ファンを魅了し続けてきた

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【第20回】ジミー・ペイジのレス・ポールと『レッド・ツェッペリンII』(1)

『レッド・ツェッペリンII』 (amazonリンク)
レッド・ツェッペリン

ワーナー ミュージック
WPCR-75002/1,800円
2005年5月25日(オリジナル1969年)発売

ジミー・ペイジと言えばレス・ポール……とは言い切れないかもしれない。

たとえば1枚目はほぼ全編テレキャスターで録音されているし、4枚目に収録されたロック史上に残る名曲「天国への階段」のソロもテレキャスターだ。

その「天国への階段」は、ライヴではギブソン EDS-1275(ダブルネック)で奏でられている。

また、1枚目の「ブラック・マウンテン・サイド」ではダンエレクトロ #3021が使われたし、『プレゼンス』や『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』ではストラトキャスターも使用されている。

それでも、やはり“ジミー・ペイジと言えばレス・ポール”なのだ。


ひとつにはビジュアル的なインパクトの大きさもあるだろう。派手な衣装を身にまとい、長髪をなびかせ、低い位置でレス・ポールを構えたステージでのジミー・ペイジの姿は、世界中のロック・ファンやギタリストたちを魅了し続けてきた。映像作品『狂熱のライヴ』のインパクトも大きかったと思う。

音楽性や、演奏能力や、精神性や、革新性や、思想や、メッセージ性や、アーティスト本人の生き方など、芸術としてのロックにはさまざまな魅力がある。しかし、ルックス的なかっこよさというのも、芸術であると同時に商業音楽でもあるロックにとっては、けっして否定することのできない重要な要素だ。

レス・ポールを構えるジミー・ペイジの姿は、ロックという音楽の持つビジュアル面での魅力の、ひとつの象徴と言ってもいいのではないだろうか。


とは言え、アイドルでもあるまいし、ルックスだけで「ジミー・ペイジ=レス・ポール」という図式ができ上がったわけではない。ましてや、それが永続できるはずもない。多様な音楽性を有し、ロックの可能性を広げた偉大なバンド、レッド・ツェッペリン。その数多くの楽曲と渾然一体化したジミー・ペイジのレス・ポールのサウンドこそが、この図式を作り上げたのだと思う。

セカンド・アルバム『レッド・ツェッペリンII』の1曲目、「胸いっぱいの愛を」のイントロ・リフの衝撃。

始まりはここだ。

[続く]


[ワーナー ミュージック - レッド・ツェッペリン紹介ページ]


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【著者プロフィール】

細川 真平(ほそかわ しんぺい)

音楽ライター。ギター誌、音楽誌、ムック等の記事を多数執筆。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイヴォーン等、CDライナーノーツも多数手がける。『ギター・マガジン』誌では「ロック・レジェンド紳士録」を連載中。