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個人練習とバンドでの練習の相違点を把握して効果的なトレーニングを

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【第20回】自宅トレーニングでの盲点

これまでのコラムは、おもに“自宅でのトレーニング”という視点で書いてきました。自宅でのトレーニングは練習の中心になると思いますが、自分の弱点を発見しづらいというデメリットがあります。

そういった弱点が、いざバンドで音を合わせたらうまく弾けないということにつながってくるのです。

自分自身で弱点を発見するのはなかなか難しいことですが、弱点にはいくつかの傾向があるので、それらを以下で紹介していきます。事前に陥りやすい点を理解していれば、そこからの脱却もよりスムーズになるでしょう。

強弱をつけるのが苦手

自宅トレーニングでは機械的になりがちで、強弱を意識して練習している人はあまりいないようです。しかし強弱は、音楽を表現するうえで強弱は大切な要素であることを意識してください。

しかし「強弱をつけて練習しましょう」と言われても、どうしたらいいか困ってしまいますよね。そんな人は、実際の曲を聴きながらギターを弾くことを試してください。曲に合わせ、ただコードをストロークするような弾き方でOKです。

メトロノームに合わせる練習も大事なのですが、それだけでは機械的に弾くクセは抜けません。しかし、曲を聴きながら弾くと、自然に強弱をつけられるようになるでしょう。自分の好きな曲に合わせてだったら楽しく弾けますよね! まずは、この方法を試してみてください。

曲途中で間違えると立ち直れない

ライブでは間違えたからといって演奏を止めるようなことはしませんよね。しかし、ひとりで練習していると、間違えたところで演奏を止めて、曲のアタマに戻って弾くことが多いと思います。このような練習ばかりしていると、いざライブ本番でミスをしてしまうと、そのまま立ち直れず、ボロボロの演奏のままエンディング……といった最悪の結果が。

しかし、ミスしたとしても「それをごまかしながら曲を通して弾く」というのも実力のうちなのです。本番の演奏というのは何があるかわかりません。機材のトラブルもありえます。そういう時にでも演奏を止めるわけにはいかないのです。

間違えの有無にかかわらず、個人練習のときでも曲を通して弾くようにしているといいでしょう。

スタジオのアンプで思いどおりに弾けない

スタジオのアンプで大きな音を出して弾くと、ピッキング・コントロールがうまくいかないといった経験があるのでは?

これには機材面などいろいろな要素が考えられるのですが、見落としがちなのが“自宅ではミドルを中心にサウンドを聴いている”ということです。スタジオなどで大きな音を出すと、広いレンジを聴くことができるので、当然、ピッキングによる音が違って聴こえるのです。

ですから、なるべく大きな音で練習をしたいところですが、自宅でアンプを大音量で鳴らせる環境の人はほとんどいないでしょう。スタジオ練習の際に、ピッキングの感覚の違いを感じ取れるように努めるといいですね。

バンド練習で、なぜかギターの音がドラムに埋もれてしまう

バンドの練習で、ギターの音がドラムに埋もれてしまう……そんな人は、ヌケの悪いピッキングで弾いていないかチェックしてください。

音ヌケが悪いと、ハイハットやシンバル類の金物にギターの音が消されてしまうんです。これは、打ち込みのドラムではなかなか気づかないことなんですね。だから、バンド練習の際に、ぜひこの点をチェックしてみてください。


【著者のつぶやき - DVDの撮影顛末】

ついに、『DVD版 速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』の撮影日がやってきました! フェンダー・ストラトと、F's福井氏イチオシのカスタム・アンプ Dirty Singer を引っさげてスタジオ入りしたのですが、なんと、スタジオに入ったのは朝の8時半!!早い!! 

それには深い理由があったのです。将来、「自分の教則DVDを作りたい!」と考えている方もいるかもしれないので、ちょっとそのへんの説明をしておきます。

教則DVDというのは“1日ですべて撮りきる”ことがほとんどなのです。なぜかというと、撮影のためには、たくさんのスタッフのスケジュールを合わせなければならないので、現実問題として1日ぐらいしか日程が合わないのです。あと、皆様の手元にできるだけ安い値段で届けたいので、経費を可能な限り抑えるといった理由もあります。

だから僕としては“限られた時間で最高のパフォーマンス”をする必要があります。今回はフル・ピッキング系の速弾きも多いため、朝の8時半からマシンガン・ピッキングをしなければいけないわけですよ(笑)。

何が何でも夜までにすべての撮影を終わらせなければならないので、はっきり言ってメチャクチャ大変です。が、プロですから依頼には応えなければいけません。さて、どうなることやら……(次回に続く)

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【加茂フミヨシ・プロフィール】

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超絶技巧を変幻自在に使いこなすギタリスト。スタジオワーク&セッション活動を経て、2005年に1stアルバム『GOOD WAVE』でソロ・デビュー。2006年にFender USAの全面バックアップを受け、2ndアルバム『ノスタルジア』を発表。HMV ジャズ/フュージョン・チャート3位にランクインする。また、COMRADE Recordsのレーベル・マスターやラジオ・パーソナリティーなど、ギタリストの枠にとらわれない多彩な活動を行なっている。


【加茂フミヨシ・DVD/著書】

書籍『ひたすら弾くだけ! ギター・トレーニング』
書籍『ひたすら弾くだけ! アコギ・トレーニング』
書籍『速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』
DVD『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』

【加茂フミヨシ・オンライン動画】

『DVD版:速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由』よりデモ演奏「幻想即興曲」と教則シーンのサンプル


[加茂フミヨシ オフィシャルサイト]