コラム/セミナー > GENTLY WEEPS - ギターとアルバムを巡る物語
バーガンディ・ミストのストラトはCharに素晴らしく似合っていた

【第13回】『PLAIN PINK』とCharのバーガンディ・ミスト(1)
【細川真平コラム】GENTLY WEEPS〜ギターとアルバムを巡る物語/第13回
2007年12月にリリースされたPINK CLOUDのDVD『PLAIN PINK』。
これは、1984年9月29日の日比谷野外音楽堂での“SMOKY ROCK FES”と、1985年1月30日の渋谷公会堂での“PLAIN PINK”のライブ映像をカップリングしたものだ。
渋公の映像は昔ビデオでリリースされていたものと同じだが、野音のほうは初めて世に出た。
この2つのライブを、ぼくは実際に体験している。
大学1年生のぼくは、観客席で感動と興奮に包まれ、鳥肌を立てていた。
彼らは無敵だ──。
あの日、ステージの上の3人を見つめながらそう思った。
あれから23年が経った今、このDVDを観て、それが思い違いでも思い込みでもなかったことを、ぼくは深く確信している。
日比谷野音のライブで、ぼくは初めてそのギターを目にした。
見慣れない色のフェンダー・ストラトキャスター。濃いピンクと言えばいいのか、紫と言えばいいのか。とにかくその色はあでやかで、Charに素晴らしく似合っていた。
その色をバーガンディ・ミストと呼ぶということを知ったのは、ずいぶんあとになってからのような気がする(正式にはバーガンディ・ミスト・メタリックだ)。
あの日のマーちゃん(加部正義)は絶好調だった。ブリブリとした音でスペクターを弾きまくった。そして、ジョニーのドラムの切れ味と迫力もすさまじかった。
それらをバックに、時にはそれらに真っ向から立ち向かうかのように、Charはバーガンディ・ミストのストラトを弾いた。そのプレイは、まさに圧巻と言ってよかった。
そして、そのサウンドの素晴らしさ。
シャープで、ダイナミックで、でも艶っぽい。ヘビーに歪んでいても、どこか軽やか。
ムスタングを抱えて登場してくれることを実は期待していたのだが、ぼくはその不思議な色をしたストラトに、たちまち心を奪われた。
[続く]
[EDOYA CORPORATION] 『PLAIN PINK』紹介ページ
[江戸屋株式会社] 公式サイト
[バウンディ株式会社] 公式サイト
[Char] 公式サイト
<前回 | GENTLY WEEPS~ギターとアルバムを巡る物語 | 次回>
【著者プロフィール】
細川 真平(ほそかわ しんぺい)
音楽ライター。ギター誌、音楽誌、ムック等の記事を多数執筆。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイヴォーン等、CDライナーノーツも多数手がける。『ギター・マガジン』誌では「ロック・レジェンド紳士録」を連載中。
- [2008年02月08日 19:53]








